Olink® Target 48 及びOlink® Target 96

わずか1μLの血液サンプルを使用して、幅広い治療分野や生物学的プロセスに対応する包括的なタンパク質バイオマーカーを同時に分析することができます。

特徴

  • 分析に必要なサンプル量が少ない。
  • パネルを選定して、タンパク質のスクリーニングが可能。
  • 科学文献で十分に検証されており、幅広いサンプルタイプで使用される 。
  • Target 96の場合、最大88サンプル/パネル、相対定量値(NPX™*)の測定が可能 。
  • Target 48の場合、最大40サンプル/パネル、絶対定量値/相対定量値の測定が可能。

*NPX™(Normalized Protein Expression)はLog2スケールの任意の単位です。

Olink Target の基盤技術である Proximity Extension Assay (PEA) は、一つのタンパク質に対し、2つのDNAタグ付き抗体を使用し、qPCR でタンパク質の発現量を測定する革新的な技術です。この技術により、高い特異性と拡張性を兼ね備え、多くのタンパク質バイオマーカーを同時に効率よく解析できます。

Olink® Target 48

炎症性疾患に関わるバイオマーカーを一つのパネルで測定できます。サイトカインシグナル伝達や炎症プロセスに関連する主要なパスウェイをカバーする最も重要なタンパク質が網羅されています。

  • 最大40サンプル/パネルを測定
  • 1パネルあたり45種類(ヒト)、43種類(マウス)のタンパク質検出
  • 結果は絶対定量(pg/ml)、および相対定量値NPX™で報告
  • パネルについて(Olink Target 96/48 パネルリストダウンロード
    • (ヒト)Olink Target 48 Cytokine
    • (ヒト)Olink Target 48 Immune Surveillance
    • (マウス)Olink Target 48 Mouse Cytokine

Olink® Target 96

15種類のパネルが用意されており、それぞれ約1,000のプロテインアッセイライブラリから慎重に設計され、特定の疾患領域や主要な生物学的プロセスに対応しています。各パネルは92種類のタンパク質バイオマーカーを同時に分析することができます。

  • 最大88サンプル/パネルを測定
  • 1パネルあたり92種類のタンパク質検出
  • 結果は相対定量値NPX™で報告
  • 15種類のパネル(ヒト14種類、マウス1種類)があります。
  • 複数パネルを組み合わせることでより多くのタンパク質が測定できます。

  • カバーされる研究分野
    • 炎症
    • 心血管疾患
    • 神経学
    • 免疫腫瘍学
    • 腫瘍学
    • 生物学的プロセス

(Olink Target 96/48 パネルリストダウンロード

受託可能なサンプル

サンプルタイプ血清、血漿  1サンプル20μL以上   
生物種 ヒトまたはマウス
提出方法 サンプルをランダム化*して96ウェルプレートに分注してください。
  • Target 48 の場合、1パネル40サンプルとなります。
  • Target 96 の場合、1パネル88サンプルとなります。

  • ※感染性検体は原則として受け入れ不可としております。
    感染が疑われる検体については事前にご相談ください。
    送付方法 カテゴリーB容器でドライアイス同梱、冷凍便にて平日(10:00~17:00)に到着するよう配達日時をご指定の上お送りください。

    その他の検体(脳脊髄液、細胞ライセート液、組織間液、唾液、尿液等)の場合は、事前にご相談ください。
    *サンプルのランダム化について、受託ハンドブックをご参考ください。

    解析例

    PCA解析結果例
    HEATMAP
    二群比較t-test
    Volcano Blot解析結果例
    多群比較ANOVA
    Boxplot解析結果例

    納品物

    • データ(エクセルファイル形式)
    • 報告書(Analysis Report)
    • 専用ソフトウェアでの一次解析

    料金・納期

    受託内容 金額(税別) おおよその納期
    Olink® Target 48 1パネル(40サンプル)
    ¥1,320,000

    ~6週間

    プロジェクトごとに納期は異なります。
    詳しくはお問い合わせ下さい。

    Olink® Target 96 1パネル(88サンプル)
    ¥1,950,000

    ※1パネルに満たない場合でも、 1 パネルの費用が発生します。

    よくあるご質問

    実施できる最小のサンプル数はいくつですか?

    Olink Target 48/96には明確な最小サンプル数の設定はありません。ただし、1パネルあたりの標準的なサンプル数は、Target 48では40サンプル、Target 96では88サンプルです。これより少ないサンプル数で提出された場合でも、1パネル分の費用が発生します。
    比較解析を希望される場合は、統計的な群間比較に必要なサンプル数を事前に算出した上で、解析目的に見合った適切なサンプル数を提出いただくことをお勧めします。

    血漿サンプルと血清サンプルを混ぜて提出できますか?

    1つの試験では、同一のサンプルタイプ(例:ヒト血漿、またはヒト血清)のみでの提出が必要です。血漿と血清を混在させることはできません。異なるサンプルタイプを解析する場合は、それぞれ別のパネルでの実施となります。

    データ解析はどのように行えばよいでしょうか?

    無償で使用可能なWebアプリのOlink Insight内のStat Analyzerを用いて統計解析や図表の作成ができます。

    パネルリストに含まれないタンパク質を測定することはできますか?

    Olink Target 48/96パネルに含まれない抗原の測定はできません。パネルに含まれるタンパク質のみが測定対象となります。

    パネルを組み合わせて測定できますか?

    いいえ、Olink Target 48/96の各パネルは独立したアッセイであり、複数のパネルを組み合わせて同時に測定することはできません。それぞれのパネルごとに個別に測定を行う必要があります。

    以前解析したサンプルに新たにデータを追加することはできますか?

    はい、以前に解析したサンプルに新たなデータを追加し、既存データと統合して解析することは可能です。ただし、データの一貫性と比較可能性を保つために、同一パネル内にBridge sample(共通サンプル)を含める必要があります。Bridge sampleは解析間のバッチ補正に用いられ、信頼性の高い統合解析を行う上で重要です。

    比較解析の実施にあたり各条件何サンプル必要ですか?

    比較解析を行う際には、各条件ごとに最低でも3サンプルの使用が推奨されますが、統計的な有意差を確保するためには、研究の目的や期待される効果サイズに応じて、より多くのサンプルが必要になる場合があります。
    必要なサンプル数の算出には、Olink社が提供するOlink Insight’s Olink Insight’s Study Size Calculatorを活用することで、群間比較に適したサンプルサイズのシミュレーションが可能です。

    ELISA等他の試験とOlink Targetの結果に相関はありますか?

    Olink Targetの結果は、一般的にELISAなど他の免疫測定法と良好な相関を示すことが第三者からの報告で確認されております。ただし、すべてのタンパク質で完全に一致するわけではなく、使用されている抗体や測定対象分子の性質、感度や特異性、検出法の違いにより、相関の程度には差が生じる可能性があります。

    Olink ExploreとOlink Targetの結果に相関はありますか?

    Olink ExploreとOlink Targetは異なる測定プラットフォームを用いていますが、共通のターゲットに関しては良好な相関が見られることが確認されています。ただし、検出方法が異なるため、qPCR法を用いるOlink Targetの方が広いDynamic rangeをもちます。