Visium 空間的遺伝子発現の詳細情報

サンプル受け入れ条件

  • HE染色・イメージングし、崩れがないことを確認している
  • 切片のサイズはキャプチャーエリア(6.5mm x 6.5mm)以内に収まること
    薄切片を10 µm以下で切り出せること
  • 包埋方法はOCTのみ。 規定品を使用していること
    Tissue-Tek* O.C.T. Compound 25608-930(サクラファインテック)
    既定の方法で凍結し、組織切片を作製・切り出していること
  • (弊社へ委託可能)GEXの解析を行うサンプルは、TOによる細胞透過酵素の反応時間を検討済みである
  • サンプル中のRNAの品質が高いこと
    (弊社へ委託可能)事前に、OCT包埋組織から薄片を切り出しRNA抽出を行い、RIN値が7以上であることを確認していること
  • 外部リンク:Visium Spatial Protocols – Tissue Preparation Guide

事前提出いただくデータ

ご委託時に以下のデータを確認させていただきます。
いずれも弊社に委託可能です

  • HE染色画像:ダメージの少ない組織切片であることを確認します。
  • 新鮮凍結サンプルの場合:組織のRIN値:7以上あることを確認します。

参考画像

サンプル送付の注意事項

サンプル送付の際には以下の点を確認の上お送りください。

  • 送付時期について事前に弊社へお知らせください(実験スケジュールを調整し、切片作成からできるだけ速やかに実験を実施します)。
  • TOを併せて弊社に委託する場合は先にTOのみをお送りください。
  • サンプルを搭載したスライドガラスは50mL遠沈管等の密閉容器に入れて送付してください。
  • 遠沈管には乾燥剤(シリカゲル)をサンプルに直接当たらないように入れてください。
  • 発泡スチロール容器にドライアイスと同梱のうえ冷凍便にてお送りください。

サンプル調製のフロー

10x Genomic社のVisium Spatial Kitを使用し以下のフローでサンプルを調製します。

Tissue Optimization=TO(組織透過処理時間の最適化)
Gene Expression=GEX